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片方
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かたっぽ
ふりがな文庫
“
片方
(
かたっぽ
)” の例文
「あなたの顔こそ面白い。何んですね、何うしたんです、あなたの
片方
(
かたっぽ
)
の眼は
些
(
ちっ
)
とも動かないじゃありませんか。硝子ですか」
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
甚「おや血が出た、身寄か親類が来ると血が出るというが己は身寄親類でもねえが、何うして血が出るか、おゝ恐ろしく
片方
(
かたっぽ
)
から出るなア」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
百姓家二三軒でもう
畷
(
なわて
)
だが、あすこは一方畑だから、じとじと濡れてるばかり。
片方
(
かたっぽ
)
に田はあっても線路へ掛けて路が高い。ために別に水らしい様子も見えん。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
味方は味方と
板行
(
はんこう
)
で押したように考えないで、敵のうちで味方を探したり、味方のうちで敵を
見露
(
みあら
)
わしたり、
片方
(
かたっぽ
)
づかないように心を自由に活動させなくってはいけない。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
片方
(
かたっぽ
)
は野犬だぜ」というと、友人は無言にうなずいて、互に顔を見合せた。
一日一筆
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
『まあ、
片方
(
かたっぽ
)
でよかったのに、私もよっぽど馬鹿な——。』
青白き夢
(新字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
と考えて居りますと、
片方
(
かたっぽ
)
では片手で
探
(
さぐ
)
り、
此処
(
こゝ
)
ら
辺
(
あたり
)
が
喉笛
(
のどぶえ
)
と思う処を探り当てゝ、懐から取出したぎらつく刄物を、
逆手
(
さかて
)
に取って、ウヽーンと上から力に任せて
頸窩骨
(
ぼんのくぼ
)
へ
突込
(
つッこ
)
んだ。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“片”で始まる語句
片
片隅
片手
片端
片頬
片時
片側
片膝
片足
片唾