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爾今
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じこん
ふりがな文庫
“
爾今
(
じこん
)” の例文
それで、「英語はあなたの方が私より確かなのだから、そして命名法を一定することは私も賛成なのですから、
爾今
(
じこん
)
あなたの命名法を使いましょう」
雪雑記
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
まだ駈出しのことで、とても一流とは参りませんが、
爾今
(
じこん
)
宜しく御後援、御助力のほどお願ひ申上げます。
盗まれた手紙の話
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
「これはこれは百地殿か、よい所でお目にかかりこんな喜ばしいことはない。愚僧は詰まらない
西班牙
(
イスパニア
)
僧レオ・オースチンと申すもの、
爾今
(
じこん
)
お心安く願います」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一日弓を彎いた
弦音
(
つるおと
)
以てのほか響いて
側
(
かたわら
)
にあった姙婦を驚かせ流産せしめ、その夫の梵士怒って、
爾今
(
じこん
)
、羅摩、
庸人
(
ようじん
)
になれと詛う。それより羅摩生来の神智を喪う。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「おそらく、自分の眼界では、今はあなたに
勝
(
まさ
)
る人はあるまい。天下無双の剣といってもよいでしょう。
爾今
(
じこん
)
は、あなた独自の一流をもって柳生流と称されるがよい」
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
このうえ聞こうとはいわぬが、そのかわり
爾今
(
じこん
)
けっしてさきほどのような人騒がせのまねはせぬと誓約するか。さすれば、必ずともにわしがそなたの相談相手となってしんぜるが、どうじゃ
右門捕物帖:09 達磨を好く遊女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
美代子と種則には
爾今
(
じこん
)
逢い見ることかなわぬ、などゝ厳しくオフレをだす衣子、大浦博士の魂胆を見ぬいておりながら、やっぱり、まだ二人のクサレ縁は切れずにいる。
ジロリの女
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
大いに愕き逃げ出すを牝獅が呼び止め何と
爾今
(
じこん
)
一処に棲んで
儞
(
なんじ
)
が不在には我が儞の児を守り我不在にはわが児を儞に託する事としようでないかというと、虎も応諾して同棲し、獅児を善牙
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ただいま尾州家より家老をもって内々のお申し入れこれあり、品川宿の一条に対する
詮索
(
せんさく
)
詮議
(
せんぎ
)
は
爾今
(
じこん
)
無用にされたしとのことに
候
(
そうろう
)
条、そのほう吟味中ならば手控えいたすべく、右伝達いたし候。
右門捕物帖:16 七化け役者
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
だが、何事もなく——鳥羽上皇の
御落飾
(
ごらくしょく
)
の儀がつたえられた。
爾今
(
じこん
)
、法皇ということになられたのである。すると、翌月、二月二十六日には、待賢門院の仁和寺入りが、つづいて、さたされた。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
前関白の二条
昭実
(
あきざね
)
に代って、
爾今
(
じこん
)
、関白たるべしとの大命である。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
爾今
(
じこん
)
はせっかくご新規八百石をたいせつにいたさねばならぬぞ。
右門捕物帖:04 青眉の女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
爾今
(
じこん
)
道なぞで会うても、予にことばなぞをかけてはあいならんぞ
右門捕物帖:04 青眉の女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
爾今
(
じこん
)
、年号を
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
爾
漢検準1級
部首:⽘
14画
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
“爾”で始まる語句
爾
爾来
爾後
爾時
爾余
爾々
爾等
爾來
爾雅
爾迦夷