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焚附
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たきつ
ふりがな文庫
“
焚附
(
たきつ
)” の例文
物の
透間
(
すきま
)
が
仄白
(
ほのじろ
)
くなって、戸の外に雀の寝覚が鈴の鳴るように聞える頃は、私はもう起きて、汗臭い身体に帯〆て、釜の下を
焚附
(
たきつ
)
けました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
一番あの女軽業のお角という女を
焚附
(
たきつ
)
けて
嫉
(
や
)
かしてやろう、そうしてがんりきの
胸倉
(
むなぐら
)
を
取捉
(
とっつか
)
まえて、やいのやいのをきめさして、動きの取れねえようにしておけば
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
納豆のからの
苞苴
(
つと
)
が
稲村
(
いなむら
)
のようなかたちにつみあげられ、やがてそれが
焚附
(
たきつ
)
けにもちいられたということや、卒業間近くなって朝から夜まで通して練習のあったおりなど
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
磯
(
いそ
)
へ出ると、砂を
穿
(
ほ
)
って小さく囲って、そこいらの
燃料
(
もえくさ
)
で
焚附
(
たきつ
)
ける。バケツへ
汐汲
(
しおくみ
)
という振事があって、一件ものをうでるんだが、波の上へ
薄
(
うっす
)
りと煙が
靡
(
なび
)
くと、富士を
真正面
(
まっしょうめん
)
に、奥方もちっと参る。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
焚
漢検準1級
部首:⽕
12画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“焚”で始まる語句
焚
焚火
焚木
焚付
焚物
焚口
焚殺
焚死
焚落
焚出