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焙烙
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はうろく
ふりがな文庫
“
焙烙
(
はうろく
)” の例文
お時は奧より
焙烙
(
はうろく
)
に
苧
(
を
)
がらを入れたるを持ち來りて
門
(
かど
)
に出で、
燧
(
ひうち
)
をうちて迎の火を焚き、またその火を燈籠に移す。苧殼やうやく燃えあがれば、お時は火にむかひて拜む。蟲の聲きこゆ。
箕輪の心中
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
彼
(
かれ
)
は
只
(
たゞ
)
一つでも
善
(
い
)
いから
始終
(
しじゆう
)
汁
(
しる
)
の
中
(
なか
)
で
必
(
かなら
)
ずくつ/\と
煮
(
に
)
て
欲
(
ほ
)
しかつた。
然
(
しか
)
しそれは
一同
(
みんな
)
で
祝
(
いは
)
ふ
時
(
とき
)
のみで、それさへ
卯平
(
うへい
)
が
只獨
(
ただひとり
)
ゆつくりと
味
(
あぢは
)
ふには
焙烙
(
はうろく
)
に
乘
(
の
)
せる
分量
(
ぶんりやう
)
が
餘
(
あま
)
りに
足
(
た
)
らなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
今は跡形もありませんが、其頃流行つた
瓦
(
かはら
)
町の
焙烙
(
はうろく
)
地藏樣の門前、お百度石の側で、同じ町内の糸屋の娘お駒が、
銀簪
(
ぎんかんざし
)
に右の眼玉を突かれて、藝妓奴と同じやうに、
無慙
(
むざん
)
な死に樣をして居たのです。
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“焙烙”の解説
焙烙(ほうらく/ほうろく)は、素焼きの土鍋の一種。炮烙・炮碌とも書き、炒鍋(いりなべ)とも言う。関東などでは「ほうろく」という。
(出典:Wikipedia)
焙
漢検1級
部首:⽕
12画
烙
漢検1級
部首:⽕
10画
“焙烙”で始まる語句
焙烙蒸
焙烙地蔵