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災禍
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わざわい
ふりがな文庫
“
災禍
(
わざわい
)” の例文
次には「怖ろしき事四方において彼を
懼
(
おそ
)
れしめ、その足に従いて彼を追う」、そして「その力は
饑
(
う
)
え、その傍には
災禍
(
わざわい
)
そなわり……」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
……それを、あっしゃ、実は肚ン中で、
嗤
(
わら
)
っていたんです。ところが、どうでしょう、あれからまだ半月と、経たねえうちに、この
災禍
(
わざわい
)
だ
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこへ彼等がぽっと上気しながら這入って来るのを見た独身者は
災禍
(
わざわい
)
なるかな——手管のある妖女どもよ、彼等はそれを知っているのである。
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
「明朝中に貴下が独逸の陣営に出頭しなければ、更に大きな
災禍
(
わざわい
)
が此の島に起るであろう」
云々
(
うんぬん
)
。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
そうすれば、誰も知らない間に、怖ろしい
災禍
(
わざわい
)
がこの竜神村を襲うて来るに違いない。
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
予言はむなしい風の空しい声でございましょうか? あなたの放縦な
欲望
(
のぞみ
)
のために、あなたとあなたの御子孫の上に
災禍
(
わざわい
)
が来るであろうということが、むかしのむかしから、予言されてありました
ウスナの家
(新字新仮名)
/
フィオナ・マクラウド
(著)
◯さてこの章の研究に当り注意すべきは、五章十五節の「彼は六つの
艱難
(
なやみ
)
の中にて救い給う、七の中にても
災禍
(
わざわい
)
汝
(
なんじ
)
に臨まじ」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
お延は、寮の出火をみてニタリとした、逃げるに都合が好くなったことより、彼女は、憎い御方の
災禍
(
わざわい
)
を狂喜したのだ。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もう
祟
(
たた
)
りはございますまいと存じます——寝かして置くのも惜しいものですが、そうかといって、使用者にその人を得なければ容易ならぬ
災禍
(
わざわい
)
の元となりますが、失礼ながらあなた様が
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ヨブもとより
己
(
おのれ
)
を以て完全
無疵
(
むきず
)
とはしない。しかしながらこのたびの
災禍
(
わざわい
)
がある隠れたる罪の結果なりとは、彼において全然覚えなき事であった。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
「これ、郁次郎。そちはなぜ、長崎表から帰って来たら、すぐに、この父の
許
(
もと
)
へ来なかったのじゃ。それが第一に、こんどの
災禍
(
わざわい
)
を招く
因
(
もと
)
になったのだ……」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
出世をすることが必ずしも人の
幸福
(
しあわせ
)
ではないと覚えておりまする、幸福でないのみならず、出世をするのは、人間の最も大きな不幸と
災禍
(
わざわい
)
の門を入るものと覚らずにはおられないのでございます
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“災禍”の意味
《名詞》
災禍(さいか)
風水害、事故などの災い。災害。
(出典:Wiktionary)
災
常用漢字
小5
部首:⽕
7画
禍
常用漢字
中学
部首:⽰
13画
“災”で始まる語句
災
災難
災厄
災害
災殃
災害防止
災難等
災厄危難
災難饑餓
災害防止上