しつ)” の例文
新字:湿
おいらは痘痕あばたしつつかきは大嫌だいきらひとちかられるに、主人あるじをんな吹出ふきだして、れでもしようさんわたしみせくださるの、伯母おばさんの痘痕あばたえぬかえとわらふに、れでもおまへ年寄としよりだもの
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
煎餅やのお福のやうな痘痕みつちやづらや、薪やのお出額でこのやうなが萬一もし來ようなら、直さま追出して家へは入れて遣らないや、己らは痘痕あばたしつつかきは大嫌ひと力を入れるに、主人あるじの女は吹出して
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)