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澗
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たに
ふりがな文庫
“
澗
(
たに
)” の例文
孕
(
はら
)
む事五月にして子を生んで多く
澗
(
たに
)
に浴す。その性騒動にして物を害す、これを畜う者、杙上に坐せしめ、
鞭
(
むちう
)
つ事旬月なればすなわち
馴
(
な
)
ると。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
澗
(
たに
)
によるの天険を
択
(
えら
)
び、その道路
湊門
(
そうもん
)
を築造するも、ただ攻守の便宜より判断を下し、その関門を設けその
津留
(
つどめ
)
をなし、その行政の区域を定め、その人民を統制するがごとき
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
此処は水乏しくして南の方の
澗
(
たに
)
に下る八町ならでは得る由なしと聞けるに、湯殿に入りて見れば
浴槽
(
ゆぶね
)
の大さなど賑える市の宿屋も及ばざる程にて、心地好きこと思いのほかなり。
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
一一一
看
(
み
)
る看る日は入り果てて、
一一二
宵闇
(
よひやみ
)
の夜のいとくらきに、
灯
(
ひ
)
を
一一三
点
(
あ
)
げざればまのあたりさへわかぬに、只
澗
(
たに
)
水の音ぞちかく聞ゆ。あるじの僧も又
眠蔵
(
めんざう
)
に入りて音なし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
佐渡の島の東北端、
鷲崎
(
わしざき
)
という静かな
澗
(
たに
)
も、水澄んでさまざまの藻が茂っていた。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
一つの
澗
(
たに
)
のそばで、危うく敵の越吉元帥の部下に取り巻かれ、すでに討死をとげるところだったが、ふしぎにもその時、空中に父関羽の姿が見えるような気がして、にわかに百人力を得て
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ききなれし
澗
(
たに
)
のせせらぎ
駱駝の瘤にまたがつて
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
長
(
たけ
)
三尺
澗
(
たに
)
中に入りて
蟹
(
かに
)
を取りて人間の火について
炙
(
あぶ
)
り食う、山人これを越祀の祖というと載す。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
澗
(
たに
)
にみづくみ
駱駝の瘤にまたがつて
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
“澗”の意味
《名詞》
(かん) 1036を表す。溝の次で正の前の位。
(出典:Wiktionary)
“澗”の解説
澗(かん)は漢字文化圏における数の単位の一つ。澗がいくつを示すかは時代や地域により異なるが、現在一般的に行われている万進法では 10
36
を示す。
(出典:Wikipedia)
澗
漢検準1級
部首:⽔
15画
“澗”を含む語句
澗底
船澗
澗水
澗満
玉澗
渓澗
跳澗虎
一澗
碧澗
石澗
熱澗
澗間
澗道
澗泥
澗内
幽澗梅
峡澗