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温
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おと
ふりがな文庫
“
温
(
おと
)” の例文
それからお吉は、また二人が餘り
温
(
おと
)
なしくして許りゐるので、店に行つて見るなり、少し
街上
(
おもて
)
を歩いてみるなりしたら
怎
(
どう
)
だと言つて
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ダイナマイトで粉々に砕かれてはつまらぬし、
高
(
たか
)
が工夫、相手にしたところが自慢にもならない。ここは
温
(
おと
)
なしく通り越した。
本州横断 痛快徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
、
井沢衣水
(著)
「
父
(
とと
)
さんはナァ、センソウにゆきなさるけん、
温
(
おと
)
なしゅうして、遊んでいなはり——、ナァ
好
(
え
)
えかい?……」
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
私は
温
(
おと
)
なしく両手を机の上にのせて、灯の光りに眼を走らせていた。私の両の手先きが小さく、慄えている。一本の棒を二人で一生懸命に押しあっている気持ちなり。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
山内謙三は、チョコナンと人形の樣に坐つて、時々死んだ樣に力のない
咳
(
せき
)
をし乍ら、
狡
(
ずる
)
さうな眼を輝かして
温
(
おと
)
なしく聞いてゐる。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
一刻の前をも忘れ、一刻の後をも忘れて、
温
(
おと
)
なしいお定は疲れてゐるのだ。ただ疲れてゐるのだ。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『山内樣よ。』と、靜子は
温
(
おと
)
なしく答へて心持顏を曇らせる。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
温
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
“温”を含む語句
温順
温和
温泉
温柔
温気
生温
微温
温暖
温習
温味
温雅
微温湯
温泉宿
温泉場
温厚
温室
温湯
温石
温突
温度
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