淺薄せんぱく)” の例文
新字:浅薄
世間せけんで一くち化物ばけものといふと、なに妖怪變化えうくわいへんげ魔物まものなどを意味いみするやうできはめて淺薄せんぱくらしくおもはれるが、わたしかんがへてるばけものは、餘程よほどふか意味いみるものである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
かゝる淺薄せんぱくなる研究けんきうもつて、日本先住民にほんせんじうみん大疑問だいぎもんくわんし、解决かいけつ容易ようゐあたらるべきか、如何どうか。
その尤もガサツな職人風しよくにんふうなものいひが、どうも江戸ツ子といふ概念をあたへてゐるので、すべての好みが淺薄せんぱくに感じられると見える。だが江戸ツ子のまけだましひは、全國的のものを代表してゐる。
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)