津島つしま)” の例文
然う/\、津島つしまから乗り込んだのです。この辺は一帯に人気にんきの悪いところでしてね、旅の者と見ると随分酷いことをしたものです。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「母はおや屋を連れて津島つしまもうで、まだ戻りませぬ。父はお城の留守詰を仰せつかり、こよいから夜も帰宅せぬと先刻言伝ことづてがござりました」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次に津島つしま一八を生みたまひき。またの名はあめ狹手依比賣さでよりひめといふ。次に佐渡さどの島を生みたまひき。次に大倭豐秋津おほやまととよあきつ一九を生みたまひき。またの名はあま御虚空豐秋津根別みそらとよあきつねわけといふ。
(わん。)津島つしまぶ、隱元いんげん、きす、鳥肉とりにく。(はち。)たひさしみ、新菊しんぎくあまだい二切ふたきれ。(はち。)えびしんじよ、ぎんなん、かぶ、つゆ澤山だくさん土瓶どびんむしまつだけ。つけもの、かぶ、奈良ならづけ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「お見のがし下さい。てまえは、須成村すなりむらの百姓、長右衛門というもの。津島つしままで、村の急用があって参ります」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれこの後にれませる五柱の子の中に、天の菩比ほひの命の子建比良鳥たけひらとりの命、こは出雲の國のみやつこ无耶志むざしの國の造、かみ菟上うなかみの國の造、しも菟上うなかみの國の造、伊自牟いじむの國の造、津島つしまあがたあたへ
津島つしま祭りのある頃だった。
日本名婦伝:太閤夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)