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洋傘
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かうもりがさ
ふりがな文庫
“
洋傘
(
かうもりがさ
)” の例文
洋傘
(
かうもりがさ
)
は二本あつても、一本を高田氏に呉れてやつたら事は済む。「真理」が二つあつたら、博士は首を
縊
(
し
)
めなければならなかつたらう。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
かと思ふとまた黒い男の
洋傘
(
かうもりがさ
)
を窄めて突つ立てたやうな
尖
(
とが
)
つた屋根、越後獅子の顎のはづれたやうなもの下駄箱の蓋をはね上げたやうに
庇
(
ひさし
)
の深い屋根もあります。
文化村を襲つた子ども
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
「変装して行って
貰
(
もら
)
ひたいな。
一寸
(
ちょっと
)
売薬商人がいゝだらう。あの千金丹の
洋傘
(
かうもりがさ
)
があった
筈
(
はず
)
だね。」
税務署長の冒険
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
例へば日本の逓信省は去年あたりから東京市内の小包制度に繁雑な拡張を実施し、米俵から
洋傘
(
かうもりがさ
)
弁当に到る迄迅速に配達する事に成つたが、
之
(
これ
)
が為に
何
(
ど
)
れ
丈
(
だけ
)
市内労働者の仕事を奪つたか知れない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
唐繻子
(
たうじゆす
)
の
丸帯
(
まるおび
)
を
締
(
し
)
め小さい
洋傘
(
かうもりがさ
)
を
持
(
もつ
)
て
這入
(
はいつ
)
て
来
(
き
)
ました。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
気がついて見ると、博士は大事の/\
繻子張
(
しゆすばり
)
の
洋傘
(
かうもりがさ
)
は腋に挟んだまゝ、もう一本捜してゐるのだつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
けれどもいつか私は道に置きすてられた荷馬車の上に
洋傘
(
かうもりがさ
)
を開いて立ってゐるのだ。
秋田街道
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
独りものの署長のことだから実際こんなことができたのだ。それから帽子をかぶり
洋傘
(
かうもりがさ
)
を持って外へ出たけれども何と思ったかもう一ぺん長靴をぬいでそれを持って座敷へあがった。
税務署長の冒険
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
大久保氏は吊革にもぶら下らないで、
左腋
(
ひだりわき
)
には読みさしの『
十九世紀雑誌
(
ナインチン・センチユリ・アンド・アフタ
)
』の五月号を
挿
(
はさ
)
み、右手には
幾度
(
いくたび
)
か
俄雨
(
にはかあめ
)
にでも出会つたらしい
絹紬
(
けんちう
)
の
洋傘
(
かうもりがさ
)
をついた儘じつと立ち通しでゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
洋傘
(
かうもりがさ
)
が見えないんです。
先刻
(
さつき
)
ここへ置いたと思ふんだが……」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
黒い多面角の
洋傘
(
かうもりがさ
)
をひろげ
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“洋傘”の意味
《名詞》
西洋風の傘。蝙蝠傘。
(出典:Wiktionary)
洋
常用漢字
小3
部首:⽔
9画
傘
常用漢字
中学
部首:⼈
12画
“洋傘”で始まる語句
洋傘屋
洋傘傘