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こうちやま
ふりがな文庫
“
河内山
(
こうちやま
)” の例文
「
河内山
(
こうちやま
)
」がすんで、「
盛綱陣屋
(
もりつなじんや
)
」が開く時分に、先刻から場席を留守にしていたお絹が、やっと落ち著いた顔をして、やってきた。
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そのなかで私が新蔵について記憶している役々は「
奴道成寺
(
やっこどうじょうじ
)
」の狂言師、「
博多小女郎
(
はかたこじょろう
)
」の
毛剃
(
けぞり
)
、「陣屋」の
熊谷
(
くまがい
)
、「
河内山
(
こうちやま
)
」の
宗俊
(
そうしゅん
)
などで
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
下では、「へい、さようなら成田屋の
河内山
(
こうちやま
)
と
音羽屋
(
おとわや
)
の
直侍
(
なおざむらい
)
を一つ、最初は河内山」と云って、
声色
(
こわいろ
)
を使いはじめた。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
河内山
(
こうちやま
)
はこう云って、ちょいと言葉を切った。それから、次の語を云っている中に、だんだん
頭
(
かしら
)
を上げて、しまいには、じっと斉広の顔を見つめ出した。
煙管
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
八五郎一ぺんに
悄気
(
しょげ
)
てしまいました。
河内山
(
こうちやま
)
の芝居でも解る通り、寛永寺の役僧は見識のあったもので、町方の御用聞などは、指も差せるものではありません。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
その後は三
間
(
げん
)
ばかりの
総襖
(
そうふすま
)
で、白い、
藍紺
(
あいこん
)
の、ふとく荒い大形の
鞘形
(
さやがた
)
——芝居で見る
河内山
(
こうちやま
)
ゆすりの場の
雲州
(
うんしゅう
)
松江侯お玄関さきより広大だ、襖が左右へひらくと
江木欣々女史
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「アッハッハ。ノガミの浮浪者が、こんな出会いで集団強盗をくみやがるのさ。しかし、
河内山
(
こうちやま
)
もこんなものだろうよ。ところが、アタシの考えは、もっと大きい」
現代忍術伝
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
一路行き向かったところは、
河内山
(
こうちやま
)
宗俊
(
そうしゅん
)
でおなじみのあの
練塀小路
(
ねりべいこうじ
)
でした。
右門捕物帖:15 京人形大尽
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
久保町には高徳寺という浄土宗の寺があって、そこには芝居や講談でおなじみの
河内山
(
こうちやま
)
宗春
(
そうしゅん
)
の墓がある。
半七捕物帳:54 唐人飴
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
弁慶も助六も清正も家康も
河内山
(
こうちやま
)
も説くには及ばない、この仲国ひと役でも団十郎に名人の尊称をあたえていいと、わたしは今でも思っている。新蔵の冷泉もよかった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
かれはここで
河内山
(
こうちやま
)
や由良之助や、鈴ヶ森の長兵衛や、寺子屋の源蔵や、
紅葉狩
(
もみじがり
)
の鬼女や、その得意の団十郎物をそれからそれへと上演して、役々ごとに評判がよかった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
あなたはお芝居が好きだから、
河内山
(
こうちやま
)
の狂言を御存知でしょう。
三千歳
(
みちとせ
)
の
花魁
(
おいらん
)
が入谷の寮へ出養生をしていると、そこへ
直侍
(
なおざむらい
)
が忍んで来る。あの清元の
外題
(
げだい
)
はなんと云いましたっけね。
半七捕物帳:09 春の雪解
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
河
常用漢字
小5
部首:⽔
8画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“河内山”で始まる語句
河内山宗俊