“氷炭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうたん66.7%
ひようたん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが当年六十路むそじあまりのおばアさんとは、反目はんもく嫉視しっし氷炭ひょうたん相容あいいれない。何ということ無しにうつらうつらと面白く無い日を送って、そして名の知れない重い枕にいた。
白い光と上野の鐘 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
元来試験官と受験者は氷炭ひょうたん相容あいいれない。先方は意地悪い小面倒なことをりに択って訊くのだから、此方こっちも、そら、先刻の英語のフレーズのように、出来る丈け高く命を売るのさ
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
加越地方かゑつちはうこと門徒眞宗もんとしんしう歸依者きえしやおほければ、船中せんちうきやくまた門徒もんと七八めたるにぞ、らぬだにいまはしきの「一人坊主ひとりばうず」の、けて氷炭ひようたん相容あひいれざる宗敵しうてきなりとおもふより、乞食こつじきごと法華僧ほつけそう
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)