水口みづくち)” の例文
もしびれたか、きゆつときしむ……水口みづくちけると、ちやも、かまちも、だゞつぴろおほきなあな四角しかくならべて陰氣いんきである。引窓ひきまどす、なんかげか、うすあかりに一目ひとめると、くちびるがひツつツた。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
私はふと水口みづくちの土間に泥の附いた長靴があるのを見るのです。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
かたかたく、あしがふるへて、その左側ひだりがはうち水口みづくちへ。……
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)