気合きあ)” の例文
旧字:氣合
そして、咲耶子を道のきるところまでいこんで、ここぞと、気合きあいをあわせて、二そうしょに彼女の胸板むないたいていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
げい気合きあいもの、独楽は生き物。いくらまわし手が名人でも、そうお葬式そうしき饅頭まんじゅうからすがよってきたように、ガアガアさわがれていてはやりきれない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いまにおれの気合きあいが乗って、この水独楽みずごまがブンとうなって見ろ、あくたれをいったその口がまがって、面目めんぼく名古屋なごや乾大根ほしだいこん尻尾しっぽいてげだすだろう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)