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毒口
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どくぐち
ふりがな文庫
“
毒口
(
どくぐち
)” の例文
二十面相が、どんなに
毒口
(
どくぐち
)
をたたいたって、なんともありません。最後の勝利はこっちのものだとわかっているからです。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
豊吉やお若もわきを向いていてほとんど挨拶もしないばかりか、豊吉は時どき当てこすりらしい
毒口
(
どくぐち
)
さえ放った。
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「こういう
毒口
(
どくぐち
)
をたたくのだから、土牢に
抛
(
ほう
)
りこまれるのも、当然じゃ。自体、幼少から、悪童ではあったが」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
若者は
毒口
(
どくぐち
)
を利きながら、しばらくその勾玉を
弄
(
もてあそ
)
んでいたが、自分もその楡の根がたへ楽々と腰を下すと
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
何処を押せば
其様
(
そん
)
な
音
(
ね
)
が出る? ヤレ愛国だの、ソレ国難に殉ずるのという口の下から、
如何
(
どう
)
して
彼様
(
あん
)
な
毒口
(
どくぐち
)
が云えた? あいらの眼で観ても、おれは即ち愛国家ではないか
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
▼ もっと見る
かつ顔に似合わない思切った皮肉や
毒口
(
どくぐち
)
を連発するには
呆
(
あき
)
れてしまった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
毒口
(
どくぐち
)
たたいて、
秘図
(
ひず
)
をふところにしまいかえした八風斎、やおら、伊那丸のまえをさがろうとすると、
面目
(
めんもく
)
なげにうつむいていた
忍剣
(
にんけん
)
と
小文治
(
こぶんじ
)
が、左右から立って
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二十面相は相手の真意をはかりかねて、ただ
毒口
(
どくぐち
)
をたたくほかはありませんでした。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
姉はすぐに怒り出した。そうして父に背を向けたまま、口惜しそうに
毒口
(
どくぐち
)
を
利
(
き
)
いた。
お律と子等と
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
小林君は自分の
毒口
(
どくぐち
)
を聞いて、にやにや笑ひ出した。
京都日記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あくまでふゆかいな
毒口
(
どくぐち
)
をたたくのでした。
妖怪博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
と、にくにくしい
毒口
(
どくぐち
)
をたたいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
毒
常用漢字
小5
部首:⽏
8画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“毒”で始まる語句
毒
毒蛇
毒瓦斯
毒気
毒々
毒舌
毒吐
毒蛾
毒草
毒水