母上はゝうへ)” の例文
べしは重々ぢゆう/\此方こなたわるけれど母上はゝうへとらへてなにいひつたかおみゝれまいとおもへばこそ樣々さま/″\苦勞くらうもするなれさらでもの御病氣ごびやうきにいとゞおもさを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もののけはひを、夜毎よごと心持こゝろもちかんがへると、まだ三にはがあつたので、うあたまがおもいから、そのまゝだまつて、母上はゝうへ御名おんなねんじた。——ひとういふことからちがふのであらう。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
母上はゝうへおそくなりぬと
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)