きだ)” の例文
よわれる人の如く喘ぎつゝ師曰ひけるは、かたくとらへよ、我等はかゝるきだによりてかゝる大いなる惡を離れざるをえず 八二—八四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
刈りこみてきだおもしろき細葉槙ほそばまきふゆの日ざしのあたるともなし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
己は玉座のきだに身を委ねて罪を謝する。
我またきだを傳ひて諸〻の光の降るを見たり、そのかずいと多く、我をして天に現はるゝ一切の光かしこより注がると思はしむ 三一—三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
酒みづき白髪しらがおうなは前伏しにその戸のきだ白夜はくやこごえぬ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雲のきだ、霧のとばりよ。
しかしてわが影消ゆるを見て我もわが聖等ひじりたちも我等の後方うしろに日の沈むをしりたる時は、我等の試みしきだなほ未だ多からざりき 六七—六九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
門守かどもりねんごろに答へていふ。願はくは彼さいはひの中に汝等の歩みを導かんことを、さらば汝等我等のきだまで進み來れ。 九一—九三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
この後我等かゝるきだによりてくだる、汝は前に乘るべし、尾の害をなすなからんためわれ間にあるを願へばなり 八二—八四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
是よりも長ききだのなは上るべきあり、これらを離るゝのみにて足らず、汝わがことばをさとらばその益を失ふなかれ 五五—五七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
きだまた段と延びをり、とこしへに春ならしむる日輪にむかひて讚美のを放つ無窮の薔薇の黄なるところに 一二四—一二六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
またわが目いよ/\かなたを望むをうるに從ひ、我は彼が最高ききだの上に坐せるをみたり、されどその顏をばわれみるに堪へざりき 七九—八一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かくいへる時、我は多くの焔がきだより段にくだりてめぐり、かつめぐるごとにいよ/\美しくなるを見き 一三六—一三八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)