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しやうき
予は
是に於て、予が警告を
再するの、必要なる
所以を感ぜざる
能はず。予は全然
正気にして、予が告白は徹頭徹尾事実なり。卿等
幸にそを信ぜよ。
彼等未来派の宣言や
其芸術が一見奇怪と錯誤とに満ち、
正気の
沙汰と思はれないのも道理であるが、さりとて僕の如きは
此春ベルンハイムで開かれた
伊太利の画会を観て以来
回々教の
旅行者たちはすつかり
面喰つて、ラランを
火の
中から
引き
出したが、やつと
正気づいたラランは
舌の
自由がきかないほど、
口の
中を
火傷してゐた。カラカラと
笑ふどころではなかつた。
Hは翌日の午前十時頃になつて、やつと
正気に返る事が出来た。