けつ)” の例文
旧字:
楽長のは斉に去った。亜飯あはんかんに去った。三飯のりょうさいに去った。四飯のけつしんに去った。鼓師つづみし方叔ほうしゅくは河内に逃げた。鼓師つづみしは漢に逃げた。
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
一点のけつ、一寸の曇りもなければ不安の揺ぎもない。真に凡庸ぼんようのありふれた達人使い手のたぐいではない——と心ひそかに重蔵は得知えしらぬ渇仰かつごうたれたのであった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかして当分立派な探偵学者の現れないうちは、探偵小説によりてそのけつを補い得るであろう。
科学的研究と探偵小説 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
紙金しきんの通用鋳銭ちゅうせんなどにてけつを補うに至る。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)