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橘屋
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たちばなや
ふりがな文庫
“
橘屋
(
たちばなや
)” の例文
土地の人達は
橘屋
(
たちばなや
)
と呼んでゐた。橘屋は何代も前から、土地の名主と神官と両方のことをして来た。土地の人達は橘屋を尊敬してゐた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
一体
無頓着
(
むとんちゃく
)
なのに、
橘屋
(
たちばなや
)
ときたら、そのころはしどい借金だったのですからね。
厭
(
あ
)
きもあかれもしやあしないでしょうが、母親が承知しない。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
そこにゃちっとばかり、
見
(
み
)
かけた
蔓
(
つる
)
があってのことよ。——のうおせん。おめえは
通油町
(
とおりあぶらちょう
)
の、
橘屋
(
たちばなや
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
を
知
(
し
)
ってるだろう
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「こんなべらぼうな文句じゃ踊れないと
橘屋
(
たちばなや
)
が云いますから」と、その作者はべらぼうという
詞
(
ことば
)
に力を入れて云った。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
橘屋
(
たちばなや
)
という呉服屋の番頭は長年母の実家の御出入であった関係から母の
嫁入
(
よめいり
)
した先の家まで商いを弘めたのである。
寐顔
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
「うん、置いてあげてもよい。しかし、お前さんは古い家柄の
橘屋
(
たちばなや
)
の長男ぢや。お前さんが出家しては、あとが困るぢやらう。」
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
駄目
(
だめ
)
ッてことよ。
橘屋
(
たちばなや
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
は、たとえお
大名
(
だいみょう
)
から
拝領
(
はいりょう
)
の
鎧兜
(
よろいかぶと
)
を
持
(
も
)
ってッたって、
金
(
かね
)
ァ貸しちゃァくれめえよ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ぽんと
背中
(
せなか
)
をたたかれて、
立
(
た
)
て
続
(
つづ
)
けに
聞
(
き
)
かされたのが、
柳湯
(
やなぎゆ
)
で、
金蔵
(
きんぞう
)
がしゃべったという、
橘屋
(
たちばなや
)
の一
件
(
けん
)
であった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
今では栄蔵は
橘屋
(
たちばなや
)
で、これから花を開かうとする木のやうに、はなばなしい存在である。栄蔵はその下に
左衛門
(
さゑもん
)
をはじめ、六人の弟妹を従へてゐる長男である。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
“橘屋”の解説
橘屋(たちばなや)は、歌舞伎役者の屋号。
市村羽左衛門の系統と、吉澤あやめの系統の、二通りがある。
(出典:Wikipedia)
橘
漢検準1級
部首:⽊
16画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“橘屋”で始まる語句
橘屋徳兵衛
橘屋徳太郎