“たちばなや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
橘屋41.7%
立花屋25.0%
羽左衛門16.7%
橘家8.3%
立花家8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一体無頓着むとんちゃくなのに、橘屋たちばなやときたら、そのころはしどい借金だったのですからね。きもあかれもしやあしないでしょうが、母親が承知しない。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
誰か見ている人があれば、そのキッかけに、「音羽屋おとわや!」とか「立花屋たちばなや!」とか言ってみたいような、御当人もまた、それを言ってもらいたいような気取り方だが、あいにく誰もいない。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
去るものはうとし——別離は涙か、嘲罵あざけりか、お鯉は昔日むかしよりも再勤ののちの方が名が高くなった。羽左衛門たちばなやのお鯉さん、かつらさんのお鯉さんとよばれる一代の寵妓ちょうぎとなった。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
橘家たちばなやさんや大師匠ではこの赤毛の「おとこしゅ」に一そう通じっこないんだから——。
しかし落語らくごは家族達と一しよに相生町あひおひちやう広瀬ひろせだの米沢町よねざはちやう日本橋にほんばし区)の立花家たちばなやだのへ聞きに行つたものである。殊に度々たびたび行つたのは相生町の広瀬だつた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)