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楫棒
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かぢぼう
ふりがな文庫
“
楫棒
(
かぢぼう
)” の例文
すると車の揺れる拍子に炭俵が一つ転げ落ちた。この男はやつと
楫棒
(
かぢぼう
)
を下ろし、元のやうに炭俵を積み直した。それは僕には
何
(
なん
)
ともなかつた。
貝殻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
何
(
なに
)
も
稼業
(
かげふ
)
なら
可
(
い
)
いではないか、
天秤棒
(
てんびんぼう
)
を
擔
(
かつ
)
いだつて
楫棒
(
かぢぼう
)
を
握
(
にぎ
)
つたつて、
誰
(
だれ
)
に、
何
(
なに
)
が
極
(
きま
)
りが
惡
(
わる
)
いね。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
喚
(
わめ
)
くと、
楫棒
(
かぢぼう
)
をたゝき
投
(
な
)
げて、
車夫
(
しやふ
)
は
雲雀
(
ひばり
)
と十
文字
(
もんじ
)
に
飛
(
と
)
んで
遁
(
に
)
げた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
支那人は
楫棒
(
かぢぼう
)
を握つた儘、高い二階を見上げましたが、「あすこですか? あすこには、何とかいふ印度人の婆さんが住んでゐます。」と、気味悪さうに返事をすると、
匇々
(
そうそう
)
行きさうにするのです。
アグニの神
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
氣
(
き
)
の
可
(
い
)
い
中親仁
(
ちうおやぢ
)
だつた。
車夫
(
くるまや
)
は、
楫棒
(
かぢぼう
)
を
上
(
あ
)
げたまゝ
捻向
(
ねぢむ
)
いて
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
楫
漢検1級
部首:⽊
13画
棒
常用漢字
小6
部首:⽊
12画
“楫”で始まる語句
楫
楫取
楫子
楫取魚彦
楫主
楫枕
楫柄
楫屋
楫棹
楫音