“楫主”の読み方と例文
読み方割合
かんどり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船は、無論、暗澹あんたんたる中をグルグル廻っているのである。水夫かこ楫主かんどり、船幽霊のような声をあげて、ワーッと八方の闇にうろたえている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船頭しぼりの水襦袢みずじゅばんをつけて帆役や荷方、水夫かこ楫主かんどりが、夜凪よなぎをのぞんでめいめいの部署に小気味よくクルクルと活躍しだす一方には、手形を持って便乗する商人あきゅうどだの、寺証てらしょうをたよりに乗る四国まい
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)