東山とうさん)” の例文
この大戦たいせんに参加したのは九州の諸大名ばかりでない。鎌倉からも出征した、東海東山とうさん中国からも出征した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
仲哀ちゆうあい天皇の御世に又叛いて、神功皇后の三韓征伐の遠因をなしてゐるし、蝦夷えぞは勢力強大で、東海東山とうさんより奥羽地方にかけて蟠踞ばんきよし、長く化外の民として、平安時代に至る迄
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
せんのすえに青々とすんだ浪華なにわの海には、山陰さんいん山陽さんよう東山とうさんの国々から、寄進きしん巨材きょざい大石たいせきをつみこんでくる大名だいみょうの千ごくぶねが、おのおの舳先へさき紋所もんどころはたをたてならべ、満帆まんぱんに風をはらんで
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
安政元年十一月四日五日六日にわたる地震には東海とうかい東山とうさん北陸ほくりく山陽さんよう山陰さんいん南海なんかい西海さいかい諸道しょどうことごとく震動し、災害地帯はあるいは続きあるいは断えてはまた続いてこれらの諸道に分布し
時事雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)