“末期養子”の読み方と例文
読み方割合
まつごようし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
優善はこの時矢島氏にって末期養子まつごようしとなったのである。そしてその媒介者は中丸昌庵であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
故にもし末期養子まつごようしに依って家督を継ぐことを許さぬ法律があるときは、急病、負傷、変災などのために戸主が突然に死亡して、一家断絶する場合が多くあるのは勿論である。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
六月十二日に、二子優善やすよしが十七歳で、二百石八人扶持の矢島玄碩やじまげんせき末期養子まつごようしになった。この年渋江氏は本所台所町だいどころちょうに移って、神田の家を別邸とした。抽斎が四十七歳、五百が三十六歳の時である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)