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木遁
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もくとん
ふりがな文庫
“
木遁
(
もくとん
)” の例文
映画の中で行ふ種類の
木遁
(
もくとん
)
の術の手並でも、却々もつて彼等のひねくれた眼力を誤魔化し、安定感を与へてやることはできません。
女占師の前にて
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
忍術には
水遁
(
すいとん
)
の術、
火遁
(
かとん
)
の術、
木遁
(
もくとん
)
の術などいろいろありますが、小林君の発明したのは「
書遁
(
しょとん
)
の術」とでもいうのでしょう。
怪奇四十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
およそ
忍術
(
にんじゅつ
)
というものも
夜陰
(
やいん
)
なればこそ
鼠行
(
そぎょう
)
の
法
(
ほう
)
もおこなわれ、木あればこそ
木遁
(
もくとん
)
、火あればこそ
火遁
(
かとん
)
の
術
(
じゅつ
)
もやれようが、この
白昼
(
はくちゅう
)
、この
試合場
(
しあいじょう
)
のなかで
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あの離屋の雨戸を締めきつて、二日がかりで考へて見ましたが、まるつきり見當はつきませんよ、——こいつは忍術か何んかですね、
木遁
(
もくとん
)
の術といふのがあるでせう
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
火遁
(
かとん
)
、
水遁
(
すいとん
)
、
木遁
(
もくとん
)
、
金遁
(
きんとん
)
さては
土遁
(
どとん
)
の合図もなしに、ふわりと現われ、ふわりと消える、白い雲よりなお身も軽い、白雲師匠の秘伝を受けて、受けて返すはへぼ弓、へぼ矢
猿飛佐助
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
▼ もっと見る
「あやしいことはさらにない。ありふれた
木遁
(
もくとん
)
の
隠形
(
おんぎょう
)
でちょっときさまをからかってみたのだ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうして身を屈して行けば、幾分か白い姿を紛らわしますから、
木遁
(
もくとん
)
の法の機智ともいえます。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
浮体
(
ふたい
)
の法、
飛足
(
ひそく
)
の
呼吸
(
いき
)
、
遠知
(
えんち
)
の
術
(
じゅつ
)
、
木遁
(
もくとん
)
その他の
隠形
(
おんぎょう
)
など、みなかれが何十年となく、深山にくらしていたたまもので、それはだれでも
劫
(
こう
)
をつめば、できないふしぎや魔力ではない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
遁
漢検準1級
部首:⾡
13画
“木”で始まる語句
木
木立
木綿
木偶
木枯
木乃伊
木蔭
木履
木精
木樵