“浮体”の読み方と例文
読み方割合
ふたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ、さっきは、瓔珞の頑丈がんじょうをたよって不覚をとったが、こんどは、果心居士かしんこじ相伝そうでん浮体ふたいの法をじゅうぶんにおこなっているためだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それみよ。なぜいつもその心がけでおらぬ。このわしに乗っていくのがなんであぶない、浮体ふたいいきを心得てのれば一本のわらより身のかるいものだ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はッとしたが弦之丞、甲賀組の者ではないから、浮体ふたいとか音伏ねぶせとかいう忍法にんぽうを知らない。思わず片膝を立て、一足跳びに廊下から庭先へ飛ぼうとした。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)