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曲木
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まげき
ふりがな文庫
“
曲木
(
まげき
)” の例文
曲木
(
まげき
)
細工の椅子が四つほどもあって、英国社会教育家のなにがしという老外人が、不良児の感化事業を試みている、いわゆる少年懲治監なのである。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
俊助は
外套
(
がいとう
)
と角帽とを給仕の手に渡すが早いか、勢いよく野村の
卓子
(
テエブル
)
の前へ行って、「待たせたか」と云いながら、どっかり
曲木
(
まげき
)
の
椅子
(
いす
)
へ腰を下した。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
椅子も
卓子
(
テーブル
)
もなく、ただ粗末な食堂用らしい
曲木
(
まげき
)
細工の椅子が、ただ一つ塵にまみれて、棄て置かれてあった。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
隅っこに、どういう訳か二脚だけある椅子へこっち向に
跨
(
またが
)
り、粗末な
曲木
(
まげき
)
のよりかかりに両腕をもたせて一人は顎をのせ、一人は片膝でひどく貧乏ゆすりをしている。
乳房
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
会津の山々は雪の多いところとて、
藁
(
わら
)
で出来た
雪踏
(
ゆきぶみ
)
や
雪沓
(
ゆきぐつ
)
や、
曲木
(
まげき
)
の
樏
(
かんじき
)
や形の面白いのを見かけますが、かかる品を求めるには一番山奥の
檜枝岐
(
ひのえまた
)
を訪ねるに
如
(
し
)
くはありません。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
▼ もっと見る
椅子
(
いす
)
や
曲木
(
まげき
)
の寝床などが散在しているにすぎなかった。
紅毛傾城
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
夏の夜
軒端
(
のきばた
)
などに吊して涼しさを添える品であります。細い骨の上に薄い紙を
貼
(
は
)
り好んで草花などを描きます。上と下との
曲木
(
まげき
)
には厚ぼったく白の
胡粉
(
ごふん
)
で
割菊
(
わりぎく
)
の紋などをつけます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
曲
常用漢字
小3
部首:⽈
6画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“曲”で始まる語句
曲
曲者
曲輪
曲線
曲角
曲事
曲物
曲玉
曲彔
曲舞