暮々くれ/″\)” の例文
翌日になりようや七所借なゝとこがりをして百両まとめて、日の暮々くれ/″\に大伴蟠龍軒の中の口から案内もなしで通りましたが、前と違い門弟しゅ待遇あしらいが違う。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
山「山道へ掛って様子は知らぬが、落合まで日の暮々くれ/″\はと思って急いで参りました、お前さんは何方へ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
よく気をつけてくれまするから、台所で職人がどん/\這入って御膳を食べ、香の物がないといって、たすきを掛けて日の暮々くれ/″\にお園が物置へ香の物を出しにゆきました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云いながら彦六はにげ帰って此の事を長屋中へ話して歩きまして、長屋中で騒いでいるのが文治の耳へ入ると、聞捨てになりませんから、日の暮々くれ/″\に藤原の所へ来て
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
丁度九日の日の暮々くれ/″\に相成りましたが、宇都宮の杉原町の手前まで参りますと、母おりゑはず下男を先へ帰し、五郎三郎に我が帰りし事を知らせてくれろと云い付けやり
谷中あたりの職人ていこしらえ、印半纏しるしばんてんを着まして、日の暮々くれ/″\に屋敷へ入込いりこんで、灯火あかりかん前にお稲荷様のそばに設けた囃子屋台はやしやたいの下に隠れている内に、段々日が暮れましたから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
日の暮々くれ/″\に出かけてまいったのでございます
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)