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暗号
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あいず
ふりがな文庫
“
暗号
(
あいず
)” の例文
旧字:
暗號
暗号
(
あいず
)
が出来ると、いつも奥様がおっしゃるもんだから、——卓子さん(卓をたたく)殊にお前さんは三ツ脚で、
狐狗狸
(
こっくり
)
さん、そのままだもの。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お三輪は、何も照吉のが烏だとも何とも、自分で言ったのじゃ無いから、別にそこまでは気を廻さなかったと見えて、
暗号
(
あいず
)
に袖を引張らなかった。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お夏さんは定子になって殺されようという、——まだもっとも、
他
(
ほか
)
に
暗号
(
あいず
)
も
極
(
き
)
めてあったんではありますがな、髪を洗って寝首を掻かせた、大時代な活劇でさ。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
暗号
(
あいず
)
で出て来る妹と手を取って、肩を抱合って、幾度泣いたか知れません。……姉は恥かしいから逢わぬと歎く。女の
身体
(
からだ
)
の、切刻まれる処が見たいか、と叱るんだね。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
道端
(
みちばた
)
の事、とあえて
意
(
こころ
)
にも留めない様子で、同じように
爪
(
つま
)
さきを刻んでいると、空の鵄が
暗号
(
あいず
)
でもしたらしい、一枚びらき
馬蹄形
(
ばていがた
)
の重い
扉
(
と
)
が、
長閑
(
のどか
)
な小春に、ズンと響くと
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「どうも
姉様
(
ねえさん
)
難有
(
ありがと
)
う。」車夫は輪軸を検せんとて梶棒を下すを
暗号
(
あいず
)
に、おでん
燗酒
(
かんざけ
)
、
茄小豆
(
ゆであずき
)
、大福餅の屋台
店
(
みせ
)
に、
先刻
(
さき
)
より
埋伏
(
まいふく
)
して待懸けたる、車夫、
日雇取
(
ひようとり
)
、立ン坊、七八人
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と戸棚へ目を
遣
(
や
)
って、手で円いものをちらりと
拵
(
こしら
)
えたのは、菓子鉢へ何か? の
暗号
(
あいず
)
。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
途轍
(
とてつ
)
もない処へ行合わせて。——お夏さんに引込まれて、その時の
暗号
(
あいず
)
になった、——山の井医院の梅岡という、これがまた神田ッ児で素敵に気の早い、活溌な、
年少
(
としわか
)
な薬剤師と、二人で。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
奥さん! とその梅岡さんが
四辺
(
あたり
)
を見計らって声をかけて下さるように、相談をして置くから、可いかい! この薫と、その奥さん! を
暗号
(
あいず
)
にして、……とくれぐれもおっしゃったんで。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
暗号
(
あいず
)
が出来ると、
何時
(
いつ
)
も奥様がおつしやるもんだから。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
確
(
たしか
)
に
暗号
(
あいず
)
に違いない、しかも自分にするのらしい。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
暗
常用漢字
小3
部首:⽇
13画
号
常用漢字
小3
部首:⼝
5画
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暗号文字
暗号帖
暗号簿