晴朗せいろう)” の例文
ニュージーランド川より平和湖へこぎだすに、この日天気晴朗せいろう、南西の風そよそよと吹いてボートの走ること矢のごとし。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
いづれか此両策の一をりしなるべし、而るに後に聞く処にれば、沼田近傍はあめつねおうかりしに、利根山中日々晴朗せいろうの天気なりしは不可思議ふかしぎと云ふの外なし
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
「一天晴朗せいろう、今日のお船出祝着しゅうちゃくに存じます」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
くわふるに寒風かんきを以てし天地まさに大にれんとす、嗟呼ああ昨日迄は唯一回の細雨さいうありしのみにして、ほとん晴朗せいろうなりし為め終夜熟睡じゆくすゐ、以て一日の辛労しんらうかろんずるを得たるに、天未だ我一行をあはれまざるにや
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)