明神みやうじん)” の例文
お詣りを濟まして、明神みやうじん坂を下ると、變な男が、後ろからヒタヒタといて來るぢやありませんか。
一疋殺し通仙がおもて建掛たてかけて置きしを夜中の事故一人も知者しるものなかりけり(南都にては春日かすが明神みやうじんあいし給ふとて古へより鹿殺しかころしとがおもしと云ふ)翌朝よくてう所の人々見付けて立騷たちさわぐ聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
やがて、もつともとほくかすかになるのが——みね明神みやうじんもりであつた。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ぴきかひおはせける故九郎兵衞も今は行處なければ條七の弟分になつて三年程かせぐ中こゝに條七女房おてつと云ふは三歳になるむすめお里もありながら何時しか九郎兵衞と怪敷あやしき中と成しにぞ或日九郎兵衞と云合せ土地ところ鎭守ちんじゆ白旗しらはた明神みやうじんもりにて白鳥はくてう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)