明日香あすか)” の例文
明日香あすか七瀬ななせよどに住む鳥も心あれこそ波立てざらめ」(巻七・一三六六)は、寄スル譬喩歌ひゆかだから、此歌とは違うが、譬喩は譬喩らしくいいところがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
とぶとりの 明日香あすか
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
高光る 日嗣ひつぎ皇子みこ 厩戸うまやどの ひじりおほぎみ けはし世に れましまして はらからと たのおみらが 由々しくも 惑へるなかに いかさまに 嘆きませるか かしこくも 斑鳩の里 うち日さす 宮居みやいさだめて 飛ぶ鳥の 明日香あすかのみ代ゆ あかつきの 道うちひらくと 夢殿に ひとりこもらせ 夕されば のりのきはみを
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
とり明日香あすかさときてなばきみあたりえずかもあらむ 〔巻一・七八〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
飛ぶ鳥の 明日香あすか
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
土屋文明氏は明日香あすか浄御原きよみはらの宮から山のみなみの村里を御覧になられての御製と解した。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)