明察めいさつ)” の例文
蒙り候上は何卒御明察めいさつを以御吟味被下置子供二人の解死人げしにんに被仰付被下置候へば有難ありがたき仕合に存じ奉つり候偏に御威光ゐくわうを以此段御吟味ごぎんみ願上候以上
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私達に特別の明察めいさつと忍耐力を与え給え。私達は単に知識をわかつ丈けで満足すべきでありません。当学園の教育方針は教員各自実践躬行じっせんきゅうこう、もってクリスチャン・ゼントルマンを養成するにあります。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「今にして思い当たるのは、船待小屋ですれちがった時の、怪しげな男女ふたりであった! それを啓之助めが、おのれの非に恟々きょうきょうとしておったがため、いらざる口出しをして、有村の明察めいさつをあやまらせた」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聞てさてこそ只今申通り我々を召捕了簡と相みえたりと云へば皆々山内が明察めいさつを感じてやまざりしと扨も越前守は若黨草履取を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
黄門光圀卿くわうもんみつくにきやう明察めいさつ見露みあらはし玉ひお手討に相成あひなりける然るに紋太夫に一人のせがれあり名を大膳だいぜんと呼べり親紋太夫の氣を受繼うけつぎてや生得しやうとく不敵ふてき曲者くせものなれば一家中に是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)