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旧巣
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ふるす
ふりがな文庫
“
旧巣
(
ふるす
)” の例文
人間も渡鳥のように、時節が来るや否や、わけもなく
旧巣
(
ふるす
)
を捨てて飛去ることができたなら、いかに幸であったろう。
西瓜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
窟の入口には落葉を焚いて、一人の警部と二人の巡査が
張番
(
はりばん
)
していた。重太郎や𤢖が
何時
(
なんどき
)
旧巣
(
ふるす
)
へ帰って来るかも知れぬので、
過日来
(
かじつらい
)
昼夜交代で網を張っているのである。塚田巡査は挨拶した。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
私は
阿容〻〻
(
おめおめ
)
とまた粕谷の
旧巣
(
ふるす
)
に帰って来ました。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
旧巣
(
ふるす
)
啣
(
くは
)
へて飛び去りぬ。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
「俺も悪いことを
為
(
し
)
た。」と、彼は今更の
様
(
よう
)
に悔恨の情に打たれた。が、
其
(
そ
)
のお杉は二十年
前
(
ぜん
)
から
此
(
こ
)
の
旧巣
(
ふるす
)
へ戻って、
加之
(
しか
)
も今や
其
(
そ
)
の
老
(
おい
)
たる
屍
(
かばね
)
を窟の底に
横
(
よこた
)
えていようとは夢にも思い及ばなかった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“旧巣”の意味
《名詞》
古巣のこと。
(出典:Wiktionary)
旧
常用漢字
小5
部首:⽇
5画
巣
常用漢字
小4
部首:⼮
11画
“旧”で始まる語句
旧
旧家
旧臘
旧弊
旧套
旧時
旧来
旧暦
旧廬
旧友