“旧巣”の読み方と例文
読み方割合
ふるす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間も渡鳥のように、時節が来るや否や、わけもなく旧巣ふるすを捨てて飛去ることができたなら、いかに幸であったろう。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
窟の入口には落葉を焚いて、一人の警部と二人の巡査が張番はりばんしていた。重太郎や𤢖が何時なんどき旧巣ふるすへ帰って来るかも知れぬので、過日来かじつらい昼夜交代で網を張っているのである。塚田巡査は挨拶した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
私は阿容〻〻おめおめとまた粕谷の旧巣ふるすに帰って来ました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)