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旅稼
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たびかせぎ
ふりがな文庫
“
旅稼
(
たびかせぎ
)” の例文
想ふに羅馬市には、
黄金
(
こがね
)
の
耳環
(
みゝわ
)
を典して、客人を
贖
(
あがな
)
ひ取ることを
吝
(
をし
)
まざる人あるならん。
拿破里
(
ナポリ
)
の
旅稼
(
たびかせぎ
)
は、その後の事とし給はんも
妨
(
さまたげ
)
あらじ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
大窪天民は、「
客歳
(
かくさい
)
」と云つてあるから文政十年に、加賀から大阪へ
旅稼
(
たびかせぎ
)
に出たと見える。天民の收入は、江戸に居つても「一日に一分や一分二朱」は取れるのである。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
わたしより外の女に関係していないということは、わたし受け合っても好いの。なぜ笑うの。いつかもわたしに打ち明けて話したわ。そら。わたしが
諾威
(
ノルウェイ
)
へ
旅稼
(
たびかせぎ
)
に行ったでしょう。
一人舞台
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
旅稼
(
たびかせぎ
)
の親子連の者に金を三両
宛
(
ずつ
)
もらって頼まれたので、何と申すか其の者の名は知れませんと云うので、いろ/\お調べになったが、親子連れの旅人は更に行方が分りませんゆえ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
路先を切って何か始まったから、田舎は田舎だけに古風なことをすると思ってね、
旅稼
(
たびかせぎ
)
の
積
(
つもり
)
でぐッとお安く
真中
(
まんなか
)
へ入ってやろうかと思ってる処へ、お前さんがお
出
(
いで
)
だから見ていたの。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
けれど太吉を可愛がった
父親
(
てておや
)
が
旅稼
(
たびかせぎ
)
に出てから、
一入
(
ひとしお
)
太吉も母を慕った。
越後の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此の頃は
旅稼
(
たびかせぎ
)
の芸人が居るから其れを呼んで気晴しでもして
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
稼
常用漢字
中学
部首:⽲
15画
“旅”で始まる語句
旅
旅籠
旅籠屋
旅人
旅宿
旅行
旅館
旅商人
旅立
旅舎