トップ
>
散切
>
ざんぎり
ふりがな文庫
“
散切
(
ざんぎり
)” の例文
黒いところはすっかり洗い落されて、昔に変るのは
茶筅
(
ちゃせん
)
を
押立
(
おった
)
てた頭が
散切
(
ざんぎり
)
になっただけのこと。
身体
(
からだ
)
には
盲目縞
(
めくらじま
)
の筒袖を着ていました。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
なふだに医学博士——秦宗吉とあるのを見た時、……もう一人居た、
散切
(
ざんぎり
)
で被布の女が、P形に直立して、Zのごとく敬礼した。
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
敢
(
あへ
)
て
註
(
ちう
)
するに
及
(
およ
)
ばないが、
俥
(
くるま
)
の
上
(
うへ
)
で
露呈
(
あらは
)
に
丸髷
(
まるまげ
)
なり
島田
(
しまだ
)
なりと、
散切
(
ざんぎり
)
の……
惡
(
わる
)
くすると、
揉上
(
もみあげ
)
の
長
(
なが
)
い
奴
(
やつ
)
が、
肩
(
かた
)
を
組
(
く
)
んで、でれりとして
行
(
ゆ
)
く。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
身体
(
からだ
)
は
漆
(
うるし
)
のように黒く、眼ばかり光って、唇が
拵
(
こしら
)
えたように厚く、唇の色が塗ったように
朱
(
あか
)
い、頭の毛は
散切
(
ざんぎり
)
で
縮
(
ちぢ
)
れている、腰の
周囲
(
まわり
)
には
更紗
(
さらさ
)
のような
巾
(
きれ
)
を巻いている
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
米友はいまさらのように自分の腕を撫でてみて、それから
散切
(
ざんぎり
)
になった頭の毛をコキ上げる。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“散切”で始まる語句
散切頭