“散切頭”の読み方と例文
読み方割合
ざんぎりあたま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
参禅して教を聴く積りで、来て見ると、掻集めた木葉このはを背負ひ乍らとぼ/\と谷間たにあひを帰つて来る人がある。散切頭ざんぎりあたまに、ひげ茫々ばう/\。それと見た白隠は切込んで行つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
妻籠にはまだ散切頭ざんぎりあたま流行はやって来ない。多くのものの目にはその新しい風俗も異様に映る。その中で、今度お民が来て見た時は兄はすでにさっぱりとした散髪さんぱつになっていた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そして、三吉の散切頭ざんぎりあたまを引捕えながら、逆さに髪をとく真似まねをした。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)