“ざんぎり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
散髪40.0%
散切30.0%
散髮10.0%
斬髪10.0%
新世話物10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この芝居はわたしも母や姉と一緒に見物したが、一番目は「満二十年息子鑑まんにじゅうねんむすこかがみ」という徴兵適齢を取扱った散髪ざんぎり物で、すこぶる面白くない物であったように記憶している。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
なふだに医学博士——秦宗吉とあるのを見た時、……もう一人居た、散切ざんぎりで被布の女が、P形に直立して、Zのごとく敬礼した。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
凌ぎつゝ勢ひをつけてくだる下りてやゝ麓近くなりしとき篁村小石につまづきはづみを打て三四間けし飛びしが鞍馬くらま育ちの御曹子を只散髮ざんぎりにした丈の拙者なればドツコイと傘を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
その人は斬髪ざんぎりだった。だが、その女の人が、なんで田之助の俳名と関係つながりがあるのかがわからなかった。
それが癖になってて、新世話物ざんぎりに行けなかったのかも知れない。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)