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故
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ユヱ
朝から、姫の白い額の、
故もなくひよめいた長い日の、
後である。二上山の峰を包む雲の上に、中秋の日の
爛熟した光りが、くるめき出したのである。
何やらの書にも——ソノ味ハ
醇厚、久シキヲ
経テモ損セズ、
故ニ
古ヨリ
大宋、
南蛮ニ往来スル
倭船モ、必ズココニテ
酒壺ニ
吉備酒ヲ満タシ、長キ船中ノ用ニ
充ツ——とか。
“故”の意味
《名詞》
(ふる)使い古したもの。おさがり。
(ふる)年を経たこと。
(ふる)以前のもの。
(ゆえ、体言や活用語の連体形などに付いて用いられる)理由。わけ。特別な事情。
(ゆえ)由緒。
(ゆえ)おもむき。
(ゆえ)縁故。
(ゆえ)故障。
《形容動詞》
(ことさら)故意に。わざと。わざわざ。
(ことさら)とりたてて。とりわけ。特に。格別。
(出典:Wiktionary)