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故
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けに
ふりがな文庫
“
故
(
けに
)” の例文
口の中に真黒い血が一と
塊
(
かたまり
)
泌み出いておる処を見ると、これは
尋常事
(
ただごと
)
じゃないと気が付いた
故
(
けに
)
、今日がきょうまで世間の噂を探りおったものじゃがなあ
狂歌師赤猪口兵衛:博多名物非人探偵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そう思うております
故
(
けに
)
、あれから毎晩、腰から下、血だらけになった娘のお熊が
枕上
(
まくらがみ
)
に立ってサメザメと泣きまする
狂歌師赤猪口兵衛:博多名物非人探偵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
如何にも貴様の云う通り人間は老少
不定
(
ふじょう
)
。いつ死ぬるかわからん。俺の
親父
(
おやじ
)
も中気で死んどる
故
(
けに
)
、
血統
(
すじ
)
を引いた俺も中気でポックリ死なんとは限らん。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
何を申すにも御封印のお金の御威光が光っております
故
(
けに
)
、心配な事は御座いません。
狂歌師赤猪口兵衛:博多名物非人探偵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
芸者を連れて
松囃子
(
ドンタク
)
に出る事ぐらいにしといて下さい。もっともこれは私共の若い
時代
(
じぶん
)
の事で、今は若い者が学校に行きますお蔭で皆、
賢明
(
りこう
)
になりました
故
(
けに
)
、そげな馬鹿はアトカタも
無
(
の
)
うなりました。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“故”の意味
《名詞》
(ふる)使い古したもの。おさがり。
(ふる)年を経たこと。
(ふる)以前のもの。
(ゆえ、体言や活用語の連体形などに付いて用いられる)理由。わけ。特別な事情。
(ゆえ)由緒。
(ゆえ)おもむき。
(ゆえ)縁故。
(ゆえ)故障。
《形容動詞》
(ことさら)故意に。わざと。わざわざ。
(ことさら)とりたてて。とりわけ。特に。格別。
(出典:Wiktionary)
故
常用漢字
小5
部首:⽁
9画
“故”を含む語句
何故
故郷
事故
故障
故意
其故
縁故
故々
故家
所故
反故
故里
故事
故国
故人
物故
故主
何故々々
故買
故國
...