“けに”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケニ
語句割合
66.7%
化尼33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
口の中に真黒い血が一とかたまり泌み出いておる処を見ると、これは尋常事ただごとじゃないと気が付いたけに、今日がきょうまで世間の噂を探りおったものじゃがなあ
そう思うておりますけに、あれから毎晩、腰から下、血だらけになった娘のお熊が枕上まくらがみに立ってサメザメと泣きまする
如何にも貴様の云う通り人間は老少不定ふじょう。いつ死ぬるかわからん。俺の親父おやじも中気で死んどるけに血統すじを引いた俺も中気でポックリ死なんとは限らん。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
何を申すにも御封印のお金の御威光が光っておりますけに、心配な事は御座いません。
当麻たぎま信仰には、妙に不思議な尼や、何ともわからぬ化身の人が出る。謡の「当麻」にも、又其と一向関係もないらしいもので謂っても、「朝顔の露の宮」、あれなどにも、やはり化尼けにが出て来る。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)