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放蕩息子
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ほうとうむすこ
ふりがな文庫
“
放蕩息子
(
ほうとうむすこ
)” の例文
それらの善良なる男女はわれわれを
放蕩息子
(
ほうとうむすこ
)
と呼び、われわれの帰国を
希
(
ねが
)
い、われわれのために
犢
(
こうし
)
を殺してごちそうをしようと言っている。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
神尾の邸の中では、旗本の
放蕩息子
(
ほうとうむすこ
)
らが日夜
入
(
い
)
りびたりで
賭博
(
とばく
)
に
耽
(
ふけ
)
ると言い、十人も
綺麗
(
きれい
)
な女中がいて、それやこれやの聞きにくい
噂
(
うわさ
)
があります。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
まるで聖書の中の
放蕩息子
(
ほうとうむすこ
)
のように売り物の豚に与える
餌
(
えさ
)
でもいいから、何か食べたくてたまらなく思ったが、それさえ食べさせてもらえなかった。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
一、幼少のときにある
放蕩息子
(
ほうとうむすこ
)
が身をあやまって、自分のみならず大勢の人に
迷惑
(
めいわく
)
やら心配をかけたのをみて、婦人関係は深く
慎
(
つつ
)
しむべしと決心した。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
病人にたいして、悔悟してもどって来た
放蕩息子
(
ほうとうむすこ
)
にたいして、小言をいうのは親切な処置とは言えないのだったから。そしてエルンストは、
艱難
(
かんなん
)
のために人が変ったかと思われた。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
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ちょうど
放蕩息子
(
ほうとうむすこ
)
に金儲をさせたようなものだ。ソレ金が儲かった、ドシドシ遊べと図に乗って儲けた金の二倍も三倍も
遣
(
つか
)
ってしまう。随分実業家の息子にはそういう人もあるよ。
畢竟
(
ひっきょう
)
親が悪いのだ。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
金蔵は
生
(
は
)
え抜きの悪党ではなく、親に甘やかされた
放蕩息子
(
ほうとうむすこ
)
の上りですから、本気になって物を言う時には、お坊ちゃんらしいところがないではない。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
放蕩息子
(
ほうとうむすこ
)
をとがめ立てる父親がこのとおりの人間なんです! 皆さん、どうか僕の癇癪を許してください。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
蕩
漢検準1級
部首:⾋
15画
息
常用漢字
小3
部首:⼼
10画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“放蕩”で始まる語句
放蕩
放蕩者
放蕩無頼
放蕩児
放蕩三昧
放蕩家
放蕩費
放蕩親爺
放蕩漢
放蕩癖