“攝津守”の読み方と例文
新字:摂津守
読み方割合
せつつのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天正六年に荒木攝津守せつつのかみ村重が攝津國伊丹いたみの有岡城にこもつて織田信長にそむいた。其時孝高は村重をいさめに有岡城に往つて、村重に生け捕られた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
このひとのいふのだからあてにはらないが、いま座敷ざしきうけの新講談しんかうだん評判ひやうばん鳥逕子てうけいしのおとうさんは、千石取せんごくどり旗下はたもとで、攝津守せつつのかみ有鎭いうちんとかいて有鎭ありしづとよむ。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのおとうさんをつてるが、攝津守せつつのかみだか、有鎭ありしづだか、こゝが柳川やながはせつだからあてにはらない。その攝津守せつつのかみが、わたしつてるころは、五十七八の年配ねんぱい人品ひとがらなものであつた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)