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掏賊
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すり
ふりがな文庫
“
掏賊
(
すり
)” の例文
「ちょいと、どんなことが書いてあって。また
掏賊
(
すり
)
を助けたりなんか、
不可
(
いけ
)
ないことをしたのじゃないの。急いで聞かして頂戴な。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ことの
起原
(
おこり
)
といふのは、
醉漢
(
ゑひどれ
)
でも、
喧嘩
(
けんくわ
)
でもない、
意趣斬
(
いしゆぎり
)
でも、
竊盜
(
せつたう
)
でも、
掏賊
(
すり
)
でもない。
六
(
むつ
)
ツばかりの
可愛
(
かはい
)
いのが
迷兒
(
まひご
)
になつた。
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
吃驚
(
びっくり
)
して、
這奴等
(
しやつら
)
、田舎ものの風をする
掏賊
(
すり
)
か、ポン
引
(
ひき
)
か、と思った。軽くなった
懐中
(
ふところ
)
につけても、当節は油断がならぬ。
妖術
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
早瀬 それでなくッてさえ、
掏賊
(
すり
)
の同類だ、あいずりだと、新聞で
囃
(
はや
)
されて、そこらに、のめのめ居られるものか。長屋は
藻
(
も
)
ぬけて、静岡へ
駈落
(
かけおち
)
だ。
湯島の境内
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もとより
掏賊
(
すり
)
の用に供するために、自分の持物だった風変りな指環であるから、銀流を懸けろといって滝太が差出したのを、お兼は何条
見免
(
みのが
)
すべき。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
私は
掏賊
(
すり
)
だ、はじめから敵に対しては、機謀権略、反間苦肉、
有
(
あら
)
ゆる
辣手段
(
らつしゅだん
)
を弄して差支えないと信じた。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
掏賊
(
すり
)
の手伝いをしたッて、新聞に出されて、……自分でお役所を辞職した事なんでしょう。
湯島の境内
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
掏
漢検1級
部首:⼿
11画
賊
常用漢字
中学
部首:⾙
13画
“掏”で始まる語句
掏摸
掏
掏児
掏代
掏兒
掏取
掏損
掏替
掏模