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おも
ふりがな文庫
“
按
(
おも
)” の例文
蜀山人
(
しょくさんじん
)
の狂歌におけるや全く古今に
冠
(
かん
)
たり。しかしてその始めて狂歌を吟ぜしは
按
(
おも
)
ふに
明和
(
めいわ
)
三、四年の
交
(
こう
)
年二十歳の
頃
(
ころ
)
なるべし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
按
(
おも
)
ふに、赤猪子が一生お召を待つてゐたのは大命服従といふ如き道徳観念からのみではなく、天皇に対し一片の心火が燃え続けてゐたためであらう。
枕物狂
(新字旧仮名)
/
川田順
(著)
按
(
おも
)
うに賊はこの異様な衣裳を二つ以上用意して、一つは相川青年に被せて丸の内へ、一つは空っぽのまま桜井家の広間へ運んで置いたものに相違ない。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
芭蕉のいはゆる
正風
(
しょうふう
)
を称道したるは
按
(
おも
)
ふに当時俳諧師の品性
甚
(
はなはだ
)
堕落しつづいて俳諧本来の面目たりし軽妙滑稽の意義
随
(
したが
)
つて
甚
(
はなはだ
)
俗悪野卑に走りしを見て
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
按
(
おも
)
うにこの幽霊男は、軽微で上品な(変な云い方だが)マゾヒズムと、兇暴なサジズムとを兼備し、その上に、戦慄すべきラスト・マーダラアであったに相違ないのだ。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
按
(
おも
)
うに、何者かが書斎に入って、抽斗の鍵で、内側から
締
(
しまり
)
をしてしまったものであろう。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
松本、佐藤二生の名は毅堂の日録には記載せられていない。
按
(
おも
)
うに随行の書生であろう。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
つらつら
按
(
おも
)
ふに我国の料理ほど野菜に富めるはなかるべし。西洋にては
巴里
(
パリー
)
に赴きて初めて
菜蔬
(
さいそ
)
の
味
(
あじわい
)
称美すべきものに
遇
(
あ
)
ふといへどもその種類なほ我国の多きに比すべくもあらず。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
按
漢検準1級
部首:⼿
9画
“按”を含む語句
按司
按察
按排
按配
按察使
女按摩
按察使大納言資賢
按針手
按摩
按腹
盲目按摩
按摩鍼
栗栖按吉
按摩針
按腹揉療治
按法器礼
按摩笛
按撫
按見
按摩賃
...