持病じびょう)” の例文
三年間受け持っていただいた、年よりの石黒先生が、持病じびょうのぜんそくが重くなって、授業ができなくなり、学校をおやめになった。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
気の小さい温醇おんじゅんな男らしく、どこかに持病じびょうでもあるのか、艶のない黄ばんだ皮膚をしていて、細い眼のうちが薄黒く見え、その眼は絶えず、俯目ふしめになって、恟々おどおどしていた。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……追白ついはく、久作は人癲癇ひとでんかん持病じびょうの由につき何卒なにとぞそのお積りにて願上候」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「わたしも、いえかれて、身寄みよりはなし、いのところで、やっかいになっているが、さむさのため、持病じびょうのリュウマチがでて、おくすりいにいった……。」と、あとの言葉ことばは、よくきこえず
戦争はぼくをおとなにした (新字新仮名) / 小川未明(著)
持病じびょうのぜんそくが起ったのである。
空気男 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
持病じびょうさ。百間川だよ。一昨日から帰って来ない」
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「また、持病じびょうか。ははは」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)