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押落
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おしおと
床ぐるみに
蹴落さぬかいやい。(
狼狽て叫ぶ。人々床几とともに、お沢を
押落し、取包んで蝋燭の火を一度に消す。)
和尚なだれに
押落され池に入るべきを、なだれの
勢ひに
身は
手鞠のごとく池をもはねこえて
掘揚たる雪に
半身を
埋められ、あとさけびたるこゑに
庫裏の雪をほりゐたるしもべら
馳きたり
其
旧記の
中に元文五年庚申(今より百年まへ)正月廿三日
暁、
湯沢宿の
枝村
掘切村の
后の山より
雪頽不意に
押落し、
其响百
雷の如く、百姓彦右ヱ門浅右ヱ門の
両家なだれにうたれて家つぶれ
其
旧記の
中に元文五年庚申(今より百年まへ)正月廿三日
暁、
湯沢宿の
枝村
掘切村の
后の山より
雪頽不意に
押落し、
其响百
雷の如く、百姓彦右ヱ門浅右ヱ門の
両家なだれにうたれて家つぶれ